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今年も黒い茶畑の季節です。


最近は、この黒い網(バロン)を茶畑に掛け、更にその上からを掛ける作業です。

『何故、バロンが必要なの?』

●茶葉は光合成をしたいのにわざと光合成をしにくい環境にしています。

バロンを掛け光が制限されるとお茶は、葉緑素を増加させるので、茶葉が黄緑色からどんどんどんどん濃い緑色へと変わっていきます。

うまみ成分(テアニン)は光の影響でカテキン(苦渋味)に変化しますが、バロンを被せると、この変化を抑えられるのでうまみ成分が多く苦渋味が少ないのです。

『何故、紐掛けが必要なの?』

バロンが風で動くと、茶葉をこすり黒く痛んでしまいます。なるべく風で動かないように紐で少しでも固定するのです。もし、茶葉に黒い部分があると...。

例)緑の絵具に少し黒の絵具を混ぜるだけで色は汚くなってしまいます。これと同じで緑色が変色してしまうからです。

でも結局、バロンだけで製品が良くなるものでもありません。今までの畑の管理や茶葉を摘むタイミング、茶工場での製造方法、また急須での淹れ方でも大きくかわります。

まぁ、全ての積み重ねの結果ってことでしょうか。


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